ほっとみるく。【短編集】

くすぐり攻撃は続いたまま。

あたしは耐えられなくなって

好物で釣る作戦に出た。

「肉まん!肉まん奢るからぁっ!!」

やっと手は攻撃を止め、

あたしの足は解放された。

「今すぐな。」

玄関まであたしの手を引いて

連れていった遠矢兄ちゃんは

自分の部屋に帰っていった。

「はぁ…また外出るのかあ

行ってきまーす」

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