桐谷先輩が好きなんですが!!



「あ、ごめん。私も飲みたいと考えていたところさ」


「おー、それで以心伝心なわけか」


「いえす」


「じゃあ、一緒に自販行こ」


「うん、超行こう」


イチゴミルク、それは世界を救うだろう。


なんせ私はイチゴミルク溺愛者なもので。


「イチゴミルク~イチゴミルク~、たっぷりミルク~入れてみて~、美味しくなるよ~、パステルピンク~♪」


最近、しつこく流れているイチゴミルクのCMの歌を口ずさむ。


「りこ、うるさい」


「えー。口ずさんだけなのに」

口ずさむのも、ダメですか。


「口ずさむどころじゃない。熱唱してたよ。あー。いい歳してイチゴミルクのCMの歌なんて熱唱しないでよ。恥ずかしい」


「えー、ごめん」


ちょっと地味に傷ついた。


まあ、未来にはイチゴミルクが待っているから気にしない。


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