桐谷先輩が好きなんですが!!


~♪~♪~♪~


携帯が鳴る。


でも私のではない。


この曲は、私は設定していない。


ってことは、ごんちゃんの携帯なわけで。


ごんちゃんは携帯をポケットから取り出し、耳に当て、なんか話している。


声が、Ⅰオクターブ高くないですか。


気のせいかもしれないけど。


「りこっ、ごめん!直樹に呼ばれちゃったっ//」


やっぱり、1オクターブ高かったのは、気のせいではないらしい。


「あ、そうなの?大丈夫、いってらっしゃい」


私は、ごんちゃんにそういう。


「ありがとう!」


「ごんちゃんの分のイチゴミルクも買っとく」


「あっ、じゃあお金!!」


ごんちゃんは、バックから財布を取り出そうとする。


「あ、大丈夫だよっ!!私が買っとくから」


「え?いいの?」


「うん、いいの」


友達じゃないか。


120円くらい、どうってことはないさ。


「そっか!!ありがとう!!じゃあ、また教室で♪」


「うん!直樹くんと、らぶらぶしてきて」


もうっりこったら。なんて言いながら、走り去っていった。


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