桐谷先輩が好きなんですが!!
きらきら2
ーーーガラ!!
勢いよくドアを開ける私。
「セーフ~?」
「はあっ…」
間に合った~なんて、思いながらの、安堵のため息を小さくはく。
…が。
「アウトだ」
金づちで頭を叩かれたみたいな衝撃をくらった。
クラスメートがクスクス笑っている。
私は小さくなりつつすいません。なんて思ってもいないことを口にしながら、席についた。
席についた途端。
さっきの出来事がフラッシュバックする。
ニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤニヤ…。
「ふ~じ~い~」
ビクッ
「は、い…」
「遅刻したっていうのに、反省の色が見られんな~」
なんなんだよ。
遅刻くらい。
遅刻くらい許せよ。
この馬鹿やろう。
「ごめんなさい」
「放課後ちょっくら顔貸せや」
「…」