桐谷先輩が好きなんですが!!
ーーーー……
時は過ぎ、放課後。
「りこ~」
ごんちゃんが、ダルそうに言う。
「はーい」
「今日、一緒に帰れないや」
「………えーー!!」
「マジごめん」
「一緒に、ショートケーキが美味しいお店、行こうと思ったのに…」
「居残りなんだよ」
超、嫌そうに言うごんちゃんは、なんだか化け物にみえた。
「…わかったよ」
ごめーん!と言いながらどこかへかけってくごんちゃんは、なんだか、馬鹿に見えてきた。
あー、私。
頭いかれてきたな。
ズズズー
とイチゴミルクのパックを飲みながら、私はトボトボと帰る。
朝、ごんちゃんに買ってあげたイチゴミルク、渡すの忘れて。
飲まないのもアレだし、いま飲んでいる私。