アリス、王子とキスをする!?【企画もしアリス】
「そんなに口を大きく開けて何食べ物が欲しいのか?」
お婆さんの呑気な言葉で我に返る。
「この状況で何か食べたいなんて思わないから!」
「おー、そんな大きな声を出さなくてもいいじゃろう。それにまた、敬語が無いぞ。やはり、汝は礼儀がなってないのう」
このお婆さん、何処までも自分のペースに持っていく厄介な人だわ。
取り乱したりすれば、一気にお婆さんのペースに持ってかれる。
あたしは大きく息を吸い、平静を装って話し始めた。
「取り乱してしまってすみません。それで、親指姫の世界だなんて、冗談言わずに此処が何処だか教えていただけませんか?」
「冗談ではないぞ。此処は親指姫の世界じゃ。その証拠に汝は親指ぐらいの大きさになっているじゃろう」
お婆さんの言葉で、確かにさっきからお婆さんの顔が異常にでかい事に気が付く。
それはもう、まるでその顔で私を潰してしまうんじゃないかと思うぐらい。
お婆さんの事に気が取られて、気付かなかったけど、この空間、おかしいわ。
花弁は敷布団ぐらい大きいし、テーブルはテーブルの上で50m走が出来るぐらい大きいし、お婆さんは怪獣の様に大きい。
何もかもが異常に大きい。
否、あたしがのこの空間に対して、異常に小さい。
あたしはお婆さんの親指ぐらいの大きさでしかないのだった。
「あたし、何でこんなに小さいの?」
思わず呟いた言葉に返ってくる返事は素っ気ない。
お婆さんの呑気な言葉で我に返る。
「この状況で何か食べたいなんて思わないから!」
「おー、そんな大きな声を出さなくてもいいじゃろう。それにまた、敬語が無いぞ。やはり、汝は礼儀がなってないのう」
このお婆さん、何処までも自分のペースに持っていく厄介な人だわ。
取り乱したりすれば、一気にお婆さんのペースに持ってかれる。
あたしは大きく息を吸い、平静を装って話し始めた。
「取り乱してしまってすみません。それで、親指姫の世界だなんて、冗談言わずに此処が何処だか教えていただけませんか?」
「冗談ではないぞ。此処は親指姫の世界じゃ。その証拠に汝は親指ぐらいの大きさになっているじゃろう」
お婆さんの言葉で、確かにさっきからお婆さんの顔が異常にでかい事に気が付く。
それはもう、まるでその顔で私を潰してしまうんじゃないかと思うぐらい。
お婆さんの事に気が取られて、気付かなかったけど、この空間、おかしいわ。
花弁は敷布団ぐらい大きいし、テーブルはテーブルの上で50m走が出来るぐらい大きいし、お婆さんは怪獣の様に大きい。
何もかもが異常に大きい。
否、あたしがのこの空間に対して、異常に小さい。
あたしはお婆さんの親指ぐらいの大きさでしかないのだった。
「あたし、何でこんなに小さいの?」
思わず呟いた言葉に返ってくる返事は素っ気ない。