アリス、王子とキスをする!?【企画もしアリス】
「もう!なんて事してくれるのよ!」



あたしはさっきから、こればかり言っている。



そして、さっきのふざけた発言にキレたあたしは敬語になっていない。



「お婆さん、あたし、どうしたら帰れるのよ」



あたしは何時もより、1オクターブ低い声で聞く。



「ん?何と言ったのじゃ?汝は小さいから声も小さいのじゃ。大声で話さんか」



「はぁ!?さっきまではちゃんと聞こえいたでしょ!?嘘吐かないで!」



このお婆さんは人をこれだけ怒らせておいて、呑気すぎるのよ!



一々、苛立たせる人だわ!



「いやいや、嘘は吐いてないぞ。本当に聞こえなかったのじゃ」



「じゃあ、何でさっきは聞こえていたのよ!!」



私は声を最大級にして聞く。



「おお、それは簡単じゃ。其処のスピーカーで音を拾っていたのじゃ。じゃが、汝の声がでか過ぎて耳によくないから切ったのじゃ」



お婆さんはさも当たり前の事を言うように、近くにある私と同じぐらいの大きさの黒いサイコロを指差しながら言う。



ふふふっ、お婆さん、突っ込みどころがあり過ぎて笑えてくるわ。



私が笑うのを耐えていると、お婆さんは呑気な声を出す。



「ん?儂、何か面白い事でも言ったか?儂は何も面白くないのじゃが」



その言葉で私はぶちギレる。



「ふっざけんなぁぁ!!スピーカー切るな!私に叫ばせるな!耳に良くないとか言ってる場合じゃないわ!!」





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