アリス、王子とキスをする!?【企画もしアリス】
もし、そんな事になったら、『お母さん、頭打った?』って聞いてしまうと思う。



否、断言する。



「アリス、何突っ立ってるの!?早く朝食食べちゃって!お母さん、アリスみたいに暇じゃないのよー!」



お母さんは忙しそうに駆け回りながら文句を言ってくる。



ほらね。



全然優しくない。



あたしみたいに暇じゃないとか酷過ぎるでしょ!?



と、まぁ、心の中では悪態を吐くけど、言葉にしたら『朝食抜き!』って絶対言われるから、大人しく朝食を食る事にしよう。



あたしは自分の朝食が用意されたテーブルの前のイスに座った。



「頂きます」



手を合わせてそれだけ言い、無言で朝食を食べた。



暫くして、朝食を食べ終え、外に出た。



--ガチャ



家の扉を開けると共に、ふわりと風があたしの頬を撫でる。



「今日は気持ちいいなー」



私はスキップしながら、何時も1人で遊ぶ、花畑へと向かった。



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