アリス、王子とキスをする!?【企画もしアリス】
「今日も此処は綺麗ね。空気もおいしいわ」



私は雲1つない蒼い空の下、赤やピンク、黄色の綺麗な花達が咲き誇るこの場所が大好き。



ちょっと曇ってたりする時もあるけれど、今日は雲1つない蒼い空と言う言葉に相応しい天気だから尚更。



私は何時ものように、白や黄色の蝶を追いかけたり、座り込んで、花で指輪やブレスレットを作って遊んだ。



そして、花で冠を作っている時....



ふと、思った事を口にしてみた。



返ってくる言葉は無いと分かってても花達に聞いて欲しかったから。



「誰かと恋がしてみたい」



あたしは男の子が苦手。



それでも、小さい頃は苦手なんかじゃなかった。



理由はあの日の出来事。



何時も一緒に遊んでいた仲の良い1人の男の子に告白された。



でも、あたしは友達としか見ていなかったから、それを断った。



それからギクシャクしちゃって、話さないうちに男の子は何処かへ引っ越してしまって、男の子は何処に行ったか分からない。


唯、引っ越す前に男の子はあたしに自分の気持ちを伝えたかったらしい。



それだけ、後に聞いた。



そんな体験があって、男の子が目の前にいると何も話せなくなる。



小さい時に遊んだあの男の子の面影が見えてしまうから。



純粋に笑い合ったあの頃の男の子の笑顔に心を痛めてしまうんだ。




< 7 / 21 >

この作品をシェア

pagetop