アリス、王子とキスをする!?【企画もしアリス】

「きゃあぁぁあぁぁ!!」



私は吸い込まれるように黒の中に落ちて行く。



それなのに、気を失う訳でもなく、命綱の無いバンジージャンプをしているような気分になる。



あたしは今、何が起こっているのか、頭の中では理解するが、心はその情報を拒むと言う状況だった。



な、なんなのー!?



あたし、花畑にいたのよ!?



なのに、何で、穴に落ちているの!?



今まで、花畑に穴なんて無かったのに!



いきなり、風が吹き荒れたかと思うと、花弁が舞って、そのまま穴に落ちたって何処かの楽しい物語にでも出て来るの!?



って、そんな事考えてる暇ないし!



これ、どういう意味ー!?



疑問ばかりが浮上している中、何時の間にか目を瞑りたくなる様な光が見えてきた。



その光で、あたしは目を開けていられなくなり、目を瞑ると意識を手放した。