漫画家の恋。
「冴木、準備するからはやく来いよ。」


「はいはーい。じゃあかぁちゃんまた後で。」


冴木っちがコーチに呼ばれて行っちまった。


どうしようか。


あ、さっきタオル洗っておいてって言われたんだ。


洗ってこようかな。


「ねぇ、夏嘉さん。」


あぁ、さっきの永井先輩。


「なんでしょうか。」


「俺もさ、かぁちゃんって呼んでもいい?」


「どぞどぞ。」


「かぁちゃんってかわいいよね。」


は。


「それはどうもありがとうございます。でも私全然可愛くないんで。」
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