双子の兄弟
僕はその場に居づらくなって自分の部屋に戻った。
「まったく…あの子は素直じゃないんだから」
母さんのガッカリした声は僕の耳に伝わっていた。
暗い自分の部屋のベッドの上で顔をうずくめた。
とても泣きたいのに泣けない。涙が出てこない。
僕は今にも壊れそうだった。
その時、僕の机の上に置かれていたパソコンに1通のメールが届いた。
僕は顔を上げ、パソコンの画面を見た。
誰からだろう……。
僕は何気なくパソコンの前に座り、マウスを動かした。
それはあるサイトからのメールだった。