双子の兄弟
「うわぁぁーー!!」
僕は大声で叫んでしまった。
――――バン!!!!
「どうしたんだ!?」
兄さんが僕の部屋のドアを思いっきり開けて駆け込んで来た。
僕は震える手でパソコンを指指した。
「……?パソコンがどうかしたのか…?」
―――あれ?
気がつくとパソコンの画面は真っ暗で電源は切れていた。
「冷斗、ちょっと疲れているんじゃないか?少し休んだほうがいいよ?」
兄は優しく僕の背中をさすった。
「大丈夫…。何でもないから…」
僕はまたしても冷たく言ってしまった。
何で僕はこんな言い方しかできないんだろう。
自分で自分の首を絞めているものじゃないか――――。