双子の兄弟
その日の夜、僕の部屋には兄さんがずっといた。
なぜか安心する…。
なぜだろう…。
こんなにも兄さんの事が嫌いなのにさ……。
「冷斗…もう寝た?」
兄さんはベッドに横になっている僕にそう尋ねた。
「まだ…。眠れない」
僕は静かに返事をした。
「そっか…。そういえばさっき――」
兄さんはそれだけ言うと黙ってしまった。
「何…?」
「いや…やっぱり何でもないや…」
「ふーん。変なのー」
僕はふてくされた様子でそう言った。
僕はあのサイトの事と兄さんがさっき言いかけてた事にが気になり、なかなか眠れなかった。
あぁ…もうこのままじゃ眠れない。
僕は兄さんに聞いてみた。