双子の兄弟
大希は僕の大切な友達。心配させたくないから頑張って笑顔を作らなきゃ…!
その後僕は精一杯の笑顔を作り、二人の会話に入っていった。
時刻は17時を過ぎた頃、「あぁ!もうこんな時間かよ!母さんに頼まれてた事あったんだった!」
そう言って大希は慌てて荷物を持って帰る準備をした。
「そうなんだ。気をつけて帰ってな!」
兄さんは大希に優しく微笑む。
「はい!今日はどうもありがとうございました!また来ても良いですか…?」
大希は子犬のような目で兄さんを見つめる。
「アハハ!全然良いよ!また遊びに来てよ!」
大希は僕の友達だろう…?なんで兄さんにそんな事言うの?
大希は兄さんと遊ぶほうが楽しいの……?
いつしか僕は大希と過ごす時間が辛くなっていった―――。