双子の兄弟
地獄の日々
僕が兄さんを心の底から憎いと思ったのは中学3年生の時だった。
僕は母さんに無理矢理、家庭教師をつけられ日々勉強と戦っていた。
兄さんは頭が良く、家庭教師なんてつけなくてもいいと母さんに言われ、受験が近いているというのにテレビを見たりゲームなどをして遊んでいた。
あぁ、イライラする…。
兄さんがうらやましい。僕は勉強に集中できなくなって何で僕だけがこんなに苦しまないといけないんだ?と思った。
神様、なんで僕をこんなに苦しめるの?
僕と兄さんは双子だよ?
僕も兄さんと同じように生きたいよ。
あぁ、兄さんさえいなければよかったのに…
兄さんなんか死んでしまえ―――。