双子の兄弟
僕は床に倒れた。
頭が痛い……。
視界がだんだん紅い色に染まっていく………。
誰かが倒れた僕の事を見て笑っている。
この笑い声…。
どこかで聞いたような気がした。
僕は立ち上がろうとして身体に力を入れるが動かない。
まだ笑い声が聞こえる。
ずっとずっと笑ってる…。
「……て…」
え……?何か聞こえる…。
「………て……やる…」
何だろう…?
「こ……て…やる……」
次の瞬間、僕の耳元で聞こえた言葉は―――。
「コロシテヤル……」