魔王と王女の物語
実際のところコーフンしまくって今にもラスを襲いそうになっていたコハクは、
ラスを背中から抱きしめながら胸に近い位置で腕を回して、ラスの少し速めの鼓動を掌で感じていた。
「なあチビ…そ、その…ちょっと触らしてもらえると嬉しいなー」
「え?今も触ってるでしょ?どこを触るの?」
少し眠たそうな声で返してきたラスはいつも通りで、
なんとなくそれがちょっと悔しい魔王は、手を伸ばしてラスのピンクのネグリジェの下の太股に手を這わせた。
「きゃんっ!」
「うわっ、今のなに!?かっ、可愛い声上げんなよな」
「だってなんか…コーの手つきが…」
――コハクを完全に意識してしまっているラスは眠気が吹っ飛んでもぞもぞと身体を動かすと太股を這っているコハクの手をつねった。
「ねえコー、お師匠様の家を出たら次はどこに行くの?」
はぐらかされたことにはもちろん気付いていたが、
こうしてはぐらかされなかったら本体に戻らずしてラスを抱いてしまいそうになっていたので、
仕方なくそれに乗っかったコハクはラスを自分の方に向かせると、やらわかい唇を親指でなぞった。
「次はグリーンストーン王国だ。ま、王国じゃねんだけどみんな名残でそう呼んでるんだけど、いい所だぜ」
「じゃあ本当の王国じゃないんだね。いい所なの?コーはよく知ってるの?」
ラスの身体を引き寄せてぴったり密着させながらお尻を撫でまくってまた密かにコーフンしつつ、かの国を振り返る。
「よく知ってる。あそこは治めてる奴がイイんだよなー。北にあるくせにあったかいし、国民もいい奴らばっかだぜ」
コハクがそうして誉めるのも珍しく、
ただ少し引っかかる部分はあれど、コハクの胸に頬ずりをしながら息を吐いた。
「じゃあ楽しみにしてるね。ねえコー…リロイたち遅いね…。どこに居るのかな」
――さっき巨大な魔力を感じた。
…ローズマリーも気付いているだろう。
リロイたちが何をしたかを――
「さあ知らねえしほっとけよ。それよかチビ…む、胸が超気持ちいんだけど!」
「コー、なんかあたってる」
「爆発する!!」
色ぼけ魔王、必死の抵抗。
ラスを背中から抱きしめながら胸に近い位置で腕を回して、ラスの少し速めの鼓動を掌で感じていた。
「なあチビ…そ、その…ちょっと触らしてもらえると嬉しいなー」
「え?今も触ってるでしょ?どこを触るの?」
少し眠たそうな声で返してきたラスはいつも通りで、
なんとなくそれがちょっと悔しい魔王は、手を伸ばしてラスのピンクのネグリジェの下の太股に手を這わせた。
「きゃんっ!」
「うわっ、今のなに!?かっ、可愛い声上げんなよな」
「だってなんか…コーの手つきが…」
――コハクを完全に意識してしまっているラスは眠気が吹っ飛んでもぞもぞと身体を動かすと太股を這っているコハクの手をつねった。
「ねえコー、お師匠様の家を出たら次はどこに行くの?」
はぐらかされたことにはもちろん気付いていたが、
こうしてはぐらかされなかったら本体に戻らずしてラスを抱いてしまいそうになっていたので、
仕方なくそれに乗っかったコハクはラスを自分の方に向かせると、やらわかい唇を親指でなぞった。
「次はグリーンストーン王国だ。ま、王国じゃねんだけどみんな名残でそう呼んでるんだけど、いい所だぜ」
「じゃあ本当の王国じゃないんだね。いい所なの?コーはよく知ってるの?」
ラスの身体を引き寄せてぴったり密着させながらお尻を撫でまくってまた密かにコーフンしつつ、かの国を振り返る。
「よく知ってる。あそこは治めてる奴がイイんだよなー。北にあるくせにあったかいし、国民もいい奴らばっかだぜ」
コハクがそうして誉めるのも珍しく、
ただ少し引っかかる部分はあれど、コハクの胸に頬ずりをしながら息を吐いた。
「じゃあ楽しみにしてるね。ねえコー…リロイたち遅いね…。どこに居るのかな」
――さっき巨大な魔力を感じた。
…ローズマリーも気付いているだろう。
リロイたちが何をしたかを――
「さあ知らねえしほっとけよ。それよかチビ…む、胸が超気持ちいんだけど!」
「コー、なんかあたってる」
「爆発する!!」
色ぼけ魔王、必死の抵抗。