魔王と王女の物語
コハクの美貌に再び意地悪げな笑みが広がっていき、ラスがその両頬をむにっと引っ張った。
「また私に意地悪しようとしてる顔。さっきはどうして私に見せたの?すごくヤだった」
素伏し目がちになるラスの顎を取って上向かせると、そのまま抱き上げて、そのついでにお尻も撫でた。
「いやだったか?あれも“友情の証”さ」
「嘘。舌が入ってたし…さっきコーが私にしたのと同じだったよ」
もがいて腕から降りようとするが、コハクはお構いなしにラスのちょっとだけ見える胸の谷間にキスをするとまたにやりと笑った。
「そっか?チビにああいうエロいやつすんのは我慢してたんだけど。あれをお前にしていいんなら、他の奴にするのは止める。どうだ?」
――俺からはしないけどね。
ラスはすぐに頷くと、自らコハクの頬にキスをして、魔王を大コーフンさせる。
「お?積極的じゃん。ベッドに行くか?」
「え、なんで?ねえ、フィリア様にお会いしに行こうよ。いたっ」
下ろしてもらう時にずきりと膝が痛んで顔をしかめると、コハクがラスの細い脚を取り、青痣になった膝を見て赤い瞳を細めた。
「なんだこれ。どうした?」
「コーを捜してる時転んじゃったの。…寂しかった…」
…きゅううん!
未だかつて聞いたことのない音が胸から聴こえて、コハクは両手で顔を覆うと小さく呟いた。
「可愛すぎ…」
「コー?耳が真っ赤だよ?」
熱くなった耳を引っ張られ、大きく深呼吸をして落ち着きを取り戻すと、
青痣になった膝に手を翳し、ラスを見上げた。
「礼は友情の証1回な。レロレロなやつ」
「レロレロ?さっきのやつ?いいよ」
笑顔でまたもやの即答。
夢いっぱい期待いっぱいになりつつも何かを呟いて膝を撫でると、青痣はいとも簡単に綺麗に消えた。
「あっちに行ってろ」
「…はあい」
黒妖精を追い遣り、顔を上げて瞳を閉じた。
「さあ来い!お前からするんだぞ」
「え…、う、うん。下手だから怒らないでね?」
そろそろと顔が近付いて、コハクの薄く綺麗な唇に触れた。
そしてラスから…
「また私に意地悪しようとしてる顔。さっきはどうして私に見せたの?すごくヤだった」
素伏し目がちになるラスの顎を取って上向かせると、そのまま抱き上げて、そのついでにお尻も撫でた。
「いやだったか?あれも“友情の証”さ」
「嘘。舌が入ってたし…さっきコーが私にしたのと同じだったよ」
もがいて腕から降りようとするが、コハクはお構いなしにラスのちょっとだけ見える胸の谷間にキスをするとまたにやりと笑った。
「そっか?チビにああいうエロいやつすんのは我慢してたんだけど。あれをお前にしていいんなら、他の奴にするのは止める。どうだ?」
――俺からはしないけどね。
ラスはすぐに頷くと、自らコハクの頬にキスをして、魔王を大コーフンさせる。
「お?積極的じゃん。ベッドに行くか?」
「え、なんで?ねえ、フィリア様にお会いしに行こうよ。いたっ」
下ろしてもらう時にずきりと膝が痛んで顔をしかめると、コハクがラスの細い脚を取り、青痣になった膝を見て赤い瞳を細めた。
「なんだこれ。どうした?」
「コーを捜してる時転んじゃったの。…寂しかった…」
…きゅううん!
未だかつて聞いたことのない音が胸から聴こえて、コハクは両手で顔を覆うと小さく呟いた。
「可愛すぎ…」
「コー?耳が真っ赤だよ?」
熱くなった耳を引っ張られ、大きく深呼吸をして落ち着きを取り戻すと、
青痣になった膝に手を翳し、ラスを見上げた。
「礼は友情の証1回な。レロレロなやつ」
「レロレロ?さっきのやつ?いいよ」
笑顔でまたもやの即答。
夢いっぱい期待いっぱいになりつつも何かを呟いて膝を撫でると、青痣はいとも簡単に綺麗に消えた。
「あっちに行ってろ」
「…はあい」
黒妖精を追い遣り、顔を上げて瞳を閉じた。
「さあ来い!お前からするんだぞ」
「え…、う、うん。下手だから怒らないでね?」
そろそろと顔が近付いて、コハクの薄く綺麗な唇に触れた。
そしてラスから…