お姫様だっこ




ガチャッ―。



研の家に着いた。



「どうぞ」


「お邪魔しまぁす」



相変わらず綺麗な家。



何度か家にあがった事がある。




いつも研のママがいて緊張してた。




優しそうなママ。



理想のお母さんって感じで素敵。




ほんと羨ましい。




そのママは今日はいない。






研の部屋に着いた。




「そこらへん座ってろぉ。なんか飲むもん取ってくる」


「うん」





「パンツとか見ちゃ駄目よ?」



「ばか!!」




べぇーって舌出しながら研は冷蔵庫へ飲み物を取りに行った。




ちょっと散らかってる部屋。



研の匂いがするベッド。




横になってみる。



きもちぃ、ふかふかのベッド。




すぐ眠っちゃいそう…





目を閉じてボーっとする。












暫くして目を開けると






ドアの所に研が立ってた。





「ビックリしたぁ!!」



慌てて起き上がって床に座り直す。






「別にそこにいてもイイけど?」



笑いながら研も座る。





「オレンジジュースでいい?」


「うん!」



テレビを見たりお菓子食べたりゲームしたり。




まったり過ごした。



「たまにはこんなんイイよな」



「ねっ。楽しい」






研の肩に寄りかかって幸せを噛みしめていた。
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