お姫様だっこ




だって――…







研があたしを抱き締めたんだもん。






「なんでかって?そんなの言わなくても分かるだろ?」





「やだ!!言ってくれないと分かんないもん!」




首を横にブンブン振って研の言葉を求めた。









「好きだからだよ!!」




研の大きな低い声が聞こえた。






優しい声がハッキリと聞こえたよ。








「あたしで…いいの?」
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