お姫様だっこ
「拓はチャント分かってたよ?美優からは抱きついてないって。一方的に智也からしたんだろうって。でも一応俺には報告しないとって思ったみたいでな。チャント美優の事かばってくれてたぞー?」
拓にありがとう言わなきゃ。
更に研をギューッと抱き締めた。
「いてぇって」
そう言いながらも離れない研。
嬉しくて嬉しくてたまんないよう。あたし、許してもらえたんだよね?
「さっきさ…智也に言われたんだよ。廊下ですれ違った時。゙美優に告った。お前から美優を奪ゔって」
やっぱり…
「それ聞いて怒りがこみ上げてきてさ、気付いたら智也に殴りかかってたよ。お前の事となるとヤッパ駄目だわ。でも智也のおかげで一歩踏み出せたしな。しかもアイツいい奴なんじゃん?」
研からこんな言葉聞けるとは思ってなかった。
研からあたしを奪おうとした人なのに、そんな広い心で智也を理解してくれるんだ…
やっぱり研は最高だね。
「なんでイイ奴って思うの?」
恐る恐る聞いてみた。