お姫様だっこ




そして、





あたしの左手の薬指に何かがはめられた。




「目開けていいぞ」






ゆっくりと目を開いた。




「えっ…えっえ!?これ…」







「メリークリスマス。プレゼントだよ」






「うわぁー…研ありがとぉぉ!!!」









薬指に輝くシルバーリング。



シンプルだけど可愛い。




「そこ俺がもう予約したからな」


「予約…?」




研が照れてる。顔赤いよ?







「だーから!その薬指に予約って事!意味わかるだろ?」





左手の薬指……





あっ!!







「け、け…けっ」

「ストップ!」



口を塞がれた。




「それ以上は言うな!!」



「はい…」



何を意味しているのか分かったあたしは嬉しくて嬉しくてどっか行っちゃいそうだった。
< 248 / 330 >

この作品をシェア

pagetop