お姫様だっこ


「研おはよー!」
「おはよぉ」


今日も1日幸せでありますように。


そう願って頑張るんだ。



研と一緒に慎の教室に行く。



途中、1年の視線が凄かった。


あたし達って目立つのね?


そりゃ2年が来たらビビるよね、普通。



教室の前の廊下で騒ぐ男子数名。その中に居た、キラキラ輝く人。




「慎ー!」



名前を呼ぶと嬉しそうに走り寄ってきた。



「美優ちゃーん!研くーん!」



無邪気な笑顔。やっぱり年下だなぁと感じる。



「おはよ。約束通り研を連れてきたよ」



「研くん!おはようございます!また来てくれて嬉しぃ♪」



そのキラキラスマイルにやられたのか、研は優しい笑顔で慎の頭を撫でた。




「仕方ないからなぁ。来てやった」



素直じゃないなぁ。



「研くん、メルアド教えて下さい」



それから2人のメルアド交換が始まった。




「お前イタズラメールしてくんなよ?まじ殴るぞ?」


ビクッとした慎は

「し、しないっす!」



一生懸命否定してた。
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