お姫様だっこ
「あたし、結構楽になった。頑張るよ。また何かあったらスグ言うねっ」
「そうだよ!!菜帆、いつでも美優んとこ飛んでくからねっ♪」
「夜中とかに呼び出すかもよ?」
「いいよ。いいに決まってんじゃん!!パジャマのまま飛んでくぅ」
「ネグリジェでしょ♪」
「んもぉ。…そうだけどぉ」
「えっお前ネグリジェなの?」
研もしや想像してます?
「菜帆のネグリジェ姿可愛いぜぇ。」
「もぉー!話ズレてるっ」
アハハハハッ♪
最後はみんなで笑えた。
あたしにはこんな素敵な仲間がいる。
きっと大丈夫。
みんなありがとう!!
きっと頑張れる…。
でも、…
現実はそう甘くはなかった。
その日は早めに家に帰った。
今日から少しずつでも家族と話をしよう。
少しでもいいから家で笑顔でいよう。
そう思ってたのに―――…