ありがとう…大きな声で
You

最初のありがとう

今週もやってきた憂鬱な月曜日が。
私はこの日が一番嫌い。
理由は金曜日までの五日、一日六時間この学校という場で
勉強しなければならない。
考えただけで
頭が痛くなってくる。

私は花森女学園高等部二年の
小嶋祐華。
この学校に入った理由は制服が可愛かったのと
あともう一つ…あるけど
内緒。

やっと九月に入り、
少しずつ秋らしくなってきた。
今日も私は朝からバリバリメイク。
この学校、校則があんまり厳しくないから
結構やりたい放題。

「祐華~あんた遅れるわよ~」
ママの困った声で
メイクを終え毛先だけカールをかけた姿で
家を出る
「行って来まーす!」
一日スタートだ。


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