愛されたかった悪女
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翌日、私はハヤト宛ての封筒をジョンに渡した。


封筒の中身はジョンに見守られながら書いた念書。


もう二度とハヤトを困らせることはない。


いいえ、もう二度と会わないかもしれない。


そう思っても寂しくなかった。


暖かい目でジョンは私がサインするのを見守っていてくれた。


「行ってくるよ」


ブリーフケースを手にしたジョンは玄関で振り返ると言った。


「……ええ。ねえ?ジョン……」


いつになくためらいがちに言葉が出る。


「ん?どうしたの?」


小首を傾げて私を見るジョンは日系のハーフのせいか年齢より若く見える。


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