愛されたかった悪女
「早く愛して……」


彼の首に腕を回すと、抱き上げられベッドに降ろされた。


それからは今までのセックスが色あせて見えるほど私は感じて淫らに乱れた。


私は彼の虜になった。


それが愛だったのか、今にして考えればもっと彼に独占されれば良かったのにと後悔でしかならない。





お互い結婚願望はなく、身体の相性は信じられないくらいに合っていた。ニューヨークを離れれば他の男と寝るけれど、隼人より身体の相性が良い男はいなかった。


世界中で仕事をしているから、ニューヨークに戻って来るのは月に7日ほど。


その7日間はハヤトと会う事に費やした。


たった7日間幸せな時間を送ってしまうと、彼と離れがたくなってしまう。


だけれど、私はスーパーモデル。


この地位に昇りつめ、維持するために仕事に意欲を見せなくてはならない。


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