愛されたかった悪女
「これは隼人さんからのプレゼント?」


エメラルドのピアスを口に含むジョン。


吐息が耳にかかり、ジョンが欲しくなる。


「……ええ、2度目のクリスマスにプレゼントされたものよ」


ジョンの舌が耳朶をゆっくりなぞり愛撫していく。


「妬けちゃうな、彼の財力には僕は敵わない」


うなじに唇が触れていく。


「ぁん……強く吸わないで、明日、撮影があるのよ」


「もちろん、おおせのままに へまはしないよ」


私はジョンの腕の中で向きを変えると、唇にキスをする。



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