愛されたかった悪女
「大丈夫、隼人さんはすぐに戻って来るよ　仕事を放りだせないからね　それに手は打ってあるんだ　今晩話をしたいとカードを部屋に入れておいた　隼人さんと別れなければ、レイプをしてでも別れさせてみせるよ」


「ジョン……」


この狂気的な想いは、私の心を不安にさせる。


私を愛していながら、ハヤトとよりを戻すことを望んでいるジョンの考えが分からない。


「なんて顔をしているんだ？君の目的は隼人さんとよりを戻すことだろう？」


「え、ええ　そうよ　どんな手を使ってでも、ハヤトからあの子を引き離すわ」


私の最終手段はまだ残っている。


それを使わずとも、ジョンがあの子を消してくれればいう事ない。



ジョンの言うとおり、ハヤトは私が退屈する前に会場に戻って来た。


会場の入り口に姿を現したのを見たジョンは、すーっと私の前から移動した。



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