あの空の距離まで
3年間学校に通っていたが、まさかここに石碑がある何て知らなかった
小さな石碑だ
名前の所に砂や泥が詰まっていて、読みにくい
「誰なんすか。京……?」
漢字がわかりづらい
というより見えづらい
「京都の京に源氏の源で、“京源(キョウモト)”と言うらしいですよ」
教頭先生はにこやかに教えてくれた
「京源……。え!??」
すかさずポケットの中に入れておいた名札を出す
「先生!こういう漢字!?」
名札を教頭に見せると、教頭は驚いた
「い、伊吹くん!どこでこれを!??」