あの空の距離まで
俺は昼に起こったことを説明した
突然女の子が来て
自殺しようとして
それを止めて
友達になって
突然いなくなったことを
「そうですか……。伊吹くん、ありがとう」
話終えると、教頭は頭を下げた
「え?俺、何もしてへんっすよ?」
「いいや。君は明日香さんを救ってくれた。そして友達になってくれた」
教頭は目に涙を溜めながら話す
彼女の名前は明日香と言うらしい
「明日香さんはね、私が受け持ったクラスにいたんです。でも京源という姓で苦しんでいた。私は何も……出来なかったんです」