あの空の距離まで


「くっ………」

「君なんかに…私の気持ちなんかわからんよ……」

風の音が聞こえる中、微かに彼女の声が聞こえた気がした

そして目を開けると彼女は俺の目の前からもう消えて、またフェンスを上っていた


「おい。パンツ見えとるぞ」

「見んなや!」

恥ずかしんだろうか
顔をこっちに向けて言ってきた時、少し顔が赤かった

てか見たくなくても風でスカートが揺れて見えてしまう


彼女はてっぺんまでいくと、ゆっくり俺の反対側の僅かなスペースの所に下りた


「お前何でそんなことすん?」

フェンスを隔てたとこにいる彼女に聞いた


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