サンタクロース。
おばあちゃんに近づいて、僕は、耳元で小さく言った。

「次は優しく起こしてね。おばあちゃん。」

「わかってるよ、誠治。」
そう言って、おばあちゃんは帰って行った。

誠治って誰だ?
少なくとも、僕は誠治じゃない。
自分の名前くらいわかる。
「店長、誠治って誰ですか?」

「お前、知らないの?俺だよ。」

「へー、店長って誠治だったんですか。」

「名前くらい覚えておけよ。ていうか、今日のお前、最悪な。」

そして、

「お前、クビ。」


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