魔女の悪戯
エピローグ
魔女の城
ここは、世界と世界のちょうど真ん中。
美しい魔女が一人で住む、魔女の城。
ただし、その魔女の性格は曲がりに曲がっていたそうな。
そんな魔女の城の、魔女の部屋。
世界のありとあらゆるものを映し出す、無数の鏡。
そのうちの、魔女が悪戯を仕掛けた鏡を、ワインのような酒を飲みながら眺める魔女。
その顔は、いつもの退屈そうな顔ではなく、何処か満足そうだった。
「なかなか、面白いものを見せてもらったよ。
これは、私からのほんのサービスだ。」
そして魔女は、鏡に最後の魔法をかけた──。