ファーストラブ
俺が啓之と話してる間
彼女はクラスの奴等に
沢山の質問を受けていた。
『彼氏いるのー?』
『好きな人いんのー?』
なんて、中学生みたいな質問なんだか。
そういった、質問に戸惑い気味の彼女。
少し可哀想に思えてきて
「先生ー!その子の席どうすんの?」
担任に向かって叫んでみた。
『お前の隣 空いてるから
お前の隣で、いいかー?』
えっ!? まぁそうなるよな。
きょとんとしている彼女に
優しく手招きして
席へ案内してあげた。
遠慮がちに座れば
『ありがとね?』
とびきりの笑顔つけて
お礼述べてきた。