ファーストラブ
あの時と全く変わらない
彼女にしかできない笑顔。
覚えてないのは相手の方で
覚えてもらえてないんだったら……
「俺、武瑠っていいます!
遥ちゃん、これからよろしくね
わかんないことあったら聞いて?」
すると彼女は コクリ一度だけ頷き
そのまま黙りこんでしまった。
なんか、はるちゃんに
悪いこと言ったかな?
気付いたらHRは終わっていて
はるちゃんは女子達に囲まれて
楽しそうに話していた。
俺ってば全く気づいてなかった。
楽しそうに話してなんていなくて
はるちゃんをターゲットに
女子達からの嫌がらせが
スタートし始めていたことに。