ファーストラブ
わたし、遥には
ずっと忘れることが出来ない
存在の男の子がいる。
まさか、また巡り会うなんてね?
転校初日、担任に導かれ教室へ入ると
すごく見覚えのある男の子がいた。
あの頃に比べれば、少し顔立ちは変わり
すっかり大人になった彼。
だけど、あれは 絶対 武瑠くんだ。
封印した気持ちがそっと
溢れだしてくる。
忘れたくても、忘れられない存在。
そして、もう 決して会えないと
思っていた存在。
――――――――武瑠くん 。
蘇る昔の記憶と
ずいぶん 成長した 彼の姿に
戸惑いを隠せない わたし。