素直になりたい。
次の日の朝―――
「おはよう、悠李っ!」
「あっ、おはよう」
あたしは早速、昨日の出来事を悠李に話した。
「ほんとに?! よかったじゃん! 素直になれるよう頑張ってね」
「あー、今から緊張するよ~」
「あはは! 涼音かわいい。恋する乙女みたい」
「ちょっとー! 実際に、恋する乙女なんですけどー」
なんて、ふざけて見せてるけど、実際はありえないくらい緊張していて。
こうやっていないと、緊張でどうにかなりそうだった。