‡月夜に一度だけ‡


『貴方の瞳ーーーー不思議な色をしているのね。ルビー色?』



シルクが話し掛けてくる。


「ああ。」


人ではないからーーーー・・・・



『とても、綺麗な色をしているわ。』




今度は俺が目を見開く。




今まで、気味悪がられていたからーーーー






《嫌だ!!近寄らないで!悪魔!!!!!!》

《お前の瞳、気持ち悪い!こっちくんなよ!》


キモチワルイ



嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ



思い出させないでくれ!!!!



『ーーーーオ、レオ!』



ハッ・・・・




「シルク・・・・」


『レオ・・・・大丈夫??』




「ああ。大丈夫だ。」



いけない。


俺としたことが、人間に隙を見せるなんて・・・・






『レオ?』



《嫌よ!気持ち悪い!寄らないで!!》





シルク・・・・



シルクはそんなこと言わないよな?































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