‡月夜に一度だけ‡
「着いたよ。シルク。」
『うわぁ・・・・・・・綺麗だわ・・・・・・・』
そこはある教会の前の部屋で、部屋一面がガラスで出来ている部屋だ。
『私、こんなに綺麗な部屋を見たことがないわ!ガラスに月の光が反射して・・・上手く言えないけれど、とても綺麗だわ・・・・』
俺も、夜の光は好きだ。
バンパイアのくせに。
シルクがうわぁうわぁと何回も言うもんだから、思わず笑ってしまった。
「ハハッ・・・変な声出すなよ。」
『・・・///レオは・・・変な顔。』
「ム、変な声。」
『変な顔!』
「変な声!」
「『ぷっ・・・・』」
どちらともなく笑い合う。
暖かい・・・・・・・
いつからだろうか、こんな暖かい気持ちを忘れてしまったのは・・・・
そして、
いつからだろうか、こんなにも愛しい気持ちを君に持ち始めたのは・・・・
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