私はペットです。雌犬です。
「1000万…」
「そう、1000万」
それは、凄いもん背負わされたもんだね
「もし…俺がその1000万を貴方達に渡したら…この子、俺に貰えますか?」
「ははっ、払えるならな」
小馬鹿にしたように笑うお兄さん
でも、俺…本気なんです
「分かりました」
「はぁ…?」
なんで、見知らぬ女の子を助けたのか分からない
でも、俺は間違った選択はしてないと思う
ペットは世話出来ない
むしろ、俺が世話して貰いたい
でも、この子なら…?
世話しなくていいでしょ?
それなりの年齢っぽいし
それに…
もしかしたら、俺の世話をして貰えるんじゃね?
そんな期待を胸に、俺はこの子の所有権を買い取った