私はペットです。雌犬です。
「楽しみだね?心菜」
あまりの衝撃に、立ちすくむ私を後ろから抱き締める優さん
「あの…いや…恐怖しか感じませんが?」
「大丈夫…優しくするから」
そう、甘みを含んだ声で呟かれ、首筋に唇を落とされる
…ヤる気満々ですよね?
「1ヵ月間分の癒しをちょーだい?」
「うぅ…まだ、心の準備が…」
「………………いや?」
なんですか?!
その捨て犬みたいな目は!
そんな目、初めて見ましたよ?!
「いや…では…ないです…けど」
そりゃ、好きな人になら…ね?
って言ったのは…間違いでした
私が曖昧な返事をすると、優さんがニヤリと笑った
「そ?じゃ、楽しみにしてるから」
そう言って、再び頬に一回キスを落として私から離れていった