私はペットです。雌犬です。
「……」
あれ?無言?
私…間違った?
「あの…」
私が問いかけようとしたら、桜地さんはニヤリと笑った
「おまえ、気に入った。やっぱり、俺の選択間違ってなかった。良い買い物した」
良い買い物した?
一体何の話をしているの?
「おまえは、今日から俺のペット―…あ、間違えた。ハウスキーパーさんね?またの名を、メイドさんとも言う」
「なんでですか?!」
「買ったから。グラサン兄さん達から、1000万円でおまえを」
私を買ったですと?
あぁ、なるほど…
だから、私の命の恩人ってこと?
……嘘でしょ?
…え?冗談ですよね?