私はペットです。雌犬です。

「…それ言う為に…待ってたのか?」

「はい。そうです」


超真面目な顔でしっかり頷いたクロ

素直で律儀なクロの反応にたまに困ることがある

今がその時だ


「あぁー…うん。俺、別に気にしてないよ?好きになって貰えたなら…うん、良かったよ」


とりあえず、思いついたことを述べる

"桜地ユウ"スマイルでお礼を言っても、クロは嫌がるだけだしな


「あ、あと…一つ聞きたいことが…」

「ん?」

「何かお祝いした方がいいですか?デビュー2周年なんですよね?」


あぁ、見たのか…
生放送…

本当、クロは律儀ですね
嫌いだった俺が出てるテレビを率先して見るなんてさ
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