私はペットです。雌犬です。
「絶対嫌だ」
笹谷さんの提案に、即答したのは優さん
そして、その答えにちょっとだけ喜んでしまった私
「なんでだ?」
「飼い始めたら、最後まで面倒を見るのが飼い主の役目だから?」
……犬扱いですね、わかります…
もう慣れてるので、気にしません
「あのな…この子はペットとかじゃないだろ?飼い主って…おまえなぁ…」
「クロは俺のペットです」
メイドとか、ハウスキーパーでもなく…ペット確定
「…はぁ…」
あ、笹谷さんがため息を漏らした
その前には、意思を変えるつもりの無い優さん
「…わかったよ。お前の意思がそこまで固いなら、俺も黙っている。…お前が頑なに拒否するってことは、その子が"癒し"になってるのは本当そうだし…」
この勝負…優さんの勝ち?