私はペットです。雌犬です。
「わかったなら、もういいでしょ?」
「あぁ、悪かったな。いきなり押し掛けて」
…私が癒しになってるってことを否定しない
じゃ、私は優さんの役に立ててるのかな?
そんなことを考えていると、笹谷さんが私に近づいてきた
「先ほどは、乱暴なことしてすみませんでした。優は貴女のことを、ペットとか言ってますけど…優がここまで我が儘言うのは珍しいことなんです。…ちょっと、自分勝手なヤツですけど、宜しくお願いします」
そう言って深々と頭を下げた笹谷さんは、玄関に向かって行った
が、玄関手前で優さんが声をかけた
「…ってか、なんで嘘付いてまで俺の家に不法侵入したの?」
たしかに…なんで?