私はペットです。雌犬です。
夜…
玄関の扉を凄い音を立てて閉める音がした
どれくらい凄い音かというと、私がビクッとなるくらい
音に驚いて、玄関に行くとご主人様が居ました
けど…
無言で…なんだか怖い雰囲気…
「お、おかえりなさい」
「まだ…起きてたの?」
いつもより、低い…っというか…苛立ちを含んだ声
まだ、起きてたのって…
寝ようとしてたら、凄い音がしたから…
「…何か…あったんですか?」
「お前には、関係ないだろ」
苛立ってるは分かってるのに、馬鹿な私は更に言ってしまった
「話くらい聞きます…よ?」
「うざい。邪魔。どいて」
刺すような視線と、怖い声色に、動けなくなった
足がすくんで…動かない…