私はペットです。雌犬です。
クロの右手を掴んでいる手に力を入れて、クロを俺の方へと引っ張る
「わぁっ、危ないですよ!」
引っ張られたクロは、テーブルに片手をついて、前のめりになる
そして、右手を掴んでいない方の手で、クロの顔を固定
「ご褒美です」
そう、一言呟いて…
「えっ…んッ!」
俺は、クロの唇を奪った
何度も角度を変えては、口付ける
前にも一度したけど…
自分の気持ちを自覚した後のキスは、予想以上に気持ちいい物で…
「ふぇ…」
「えっ、クロ?!」
いきなり、カクンと力を無くしたクロを慌てて支える
…気を失ってる?
キスに夢中になりすぎて、クロの限界に気づけなかった
「ごめんねクロ。俺、もうお前を逃がす気ないから。覚悟しててね……心菜」
気を失ってるクロに向かって、俺は密かに宣言した