シャボン玉の恋
「やめろよ?」
「いやだ」
「あのなぁー!!!!」
とさっきよりも少し大きい声を出した彼。
「あ」
と彼が口をつむぐが時既に遅しー……
私はいつもの様に窓の鍵を開けて、海路を見た。
「今日もやる?」
その問いに、
「当たり前だろ?」
そう言って窓枠に足をかけた。
ここは3階…
下は中庭だから、運が良ければ誰も居ないという事で立たされた授業は全てサボっている。
「三,ニ,一でだよ?」
「おうよ」
教室のドアに、ゆらりと人影が映ったのを見てから、
「さん」
「にぃ」
「いーちっ!」